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川西自然教室

兵庫県川西市で活動する「川西自然教室」の公認ホームページです。 里山、野鳥、蛍(ホタル)、野草、きのこなど、地域の四季折々の自然を楽しみ ながら、毎月いろいろな行事やイベントを行なってます。

   
カテゴリー「活動報告・資料・他」の記事一覧

2011.06.11 笹部例会報告

笹部は植物三昧にピッタリのところ
 
昨夜から大雨で、午前10時頃まで少し雨が残っていたので、開催が危ぶまれたが、うすぐもりで歩くにはちょうどいい天気。集まったのはリーダー2名と吉野さん、織田さん。織田さんはグリーンハイツから歩いて山下まで来られた。健脚だ。

出発しようとした時、吉野さんが幼稚園の裏の川沿いにわからない樹があるのでそれをまず見たい、と言い出した。即、ルートを変更し、現地へ向かった。川向うから生えて、こちらへ枝を張っている。各自双眼鏡を出して覗く。ブタは図鑑で調べる。牧野植物図鑑の線画のみで描かれたもので確認したところ、ケンポナシのようだ。ツボミがある。そこで「ああだ、こうだ」と20分ぐらいいただろうか。だんだん吉野さんのエンジンがかかってきて、周りも巻き込まれてきた。

改めてよくみると、初谷川の川沿いには大木が多い。鉄橋の上からはオニグルミやエノキが手に取って観察できる。「エノキ、半分っていうけれど、鋸歯が半分より下まであるのもたくさんあるね。」と吉野さん。覚えるのにはこのようなコツがある。

橋のたもとには、ケヤキの幼樹があり葉っぱを触れる。川沿いの大木を調べようと、川沿いに立ち並んだ家の間から垣間見れる大木を双眼鏡で見る4人。まるでノゾキをしているようだ。1か所、川へ出られる里道があり河に出て、確認。エノキ、ケヤキ、オニグルミ、ムクノキ、クヌギ、ケンポナシ等のようだ。一度、じっくり調べてみるのもいいだろう。
 
川から離れ、住宅地に出ても観察は続き、ナワシロイチゴを道路端に見つけたり、光福寺さんにツルウメモドキを見つけと、なかなか田んぼまで行けない。田んぼに出たら、早速、田んぼの観察。水の中には、ホウネンエビがウジャウジャいる。オタマジャクシも泳いでいる。畦にキノコがたくさん生えているが井上リーダーがいないのでお手上げ。カンサイタンポポとセイヨウタンポポの中間のような花があったり、コナスビの黄色いかわいい花や、ヨツバムグラの仲間を10分ほどかけて調べたり、既に「せっちゃんの植物三昧」状態になっていた。

澤山さんが猪の谷に入れないから、このあたりをウロウロして、皆で観察して、盛り上げたらどうか、という提案をしてくれていたのに、ちがう谷に行くといって案内を書いた著者だが、まだ笹部の集落に入っていないのに既に3:10。それでもペースを上げずに、電柱の根元の犬のおしっこのかかっていそうな所に生えているヤワラスゲの穂を「あっ、柔らかい」と言って喜んで触ったり、大昌寺さんの駐車場でオオヤマレンゲ、コナラ、イチョウ、エノキ、ニセアカシアやナギナタガヤを見ていた。

「さて、予定のコースの山に行くかどうか。」その辺でようやく行こうということになり、平野神社の樹木の観察はパス。しかし、山に入ってからもこの調子なのでなかなか前へは進まない。特にシダ類が多い。詳しくはリストを見ていただきたい。

大雨の後だったので道の状態を心配したが、思ったよりましだった。30分ほどで尾根道に出て、242.2mの4等三角点を確認して、尾根を下って行った。ソヨゴの花とネジキの花が道にたくさん落ちている。頭上にはエナガやコゲラなど小鳥たちがたくさん来ている。ガンピの小さなラッパ状の細長い花だ。樹皮はサクラのようにツヤがある。赤土のところにはナツハゼが花を終わらせたところだ。

センダイムシクイが「ショーチューイッパイグィー」と囀っている。薄暗いところにギンリョウソウが咲いている。その花の中をルーペでのぞき込んで吉野さんが「ウォー」とうなり声をあげる。森さんの写真展の作品にそのようなものがあったとのこと。どうやら、その視点になるほどとうなずいた声のようだ。

中腹の愛宕神社からの見晴らしは抜群。手の届くところにウラジロノキがある。下りると吉秀大神。薄暗くてまたシダがいろいろ出てきた。途中に湿地があり、イグサとクサイがあり、トンボが飛んでいる。下りると南無阿弥陀仏の石碑がある。そこにかわいいクララ。時間は5:11だった。カラオケを過ぎ、カナクソにヘビノネゴザを見ながら、下財の町並みを楽しみながら山下駅で解散。吉野さんのおかげで、勉強になった。(平田)

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<笹部例会リスト 2011.6.11 植物>
あかね科ヒメヨツバムグラ あぶらな科イヌガラシ(花と種なりかけ)
いぐさ科イグサ,クサイ いちょう科イチョウ いね科イヌムギ,カモジグサ,チガヤ(穂),チヂミザサ,ナギナタガヤ,モウソウチク,ネズミムギ うこぎ科コシアブラ,タラノキ うらじろ科コシダ うらぼし科イヌワラビ,イノデベニシダ,イノモトソウ,イワガネゼンマイ,シシガシラ,ジュウモンジシダ,タチシノブ,フモトシダ,ベニシダ,ヘビノネゴザ,リョウメンシダ えごのき科エゴノキ(花落ちる) おしだ科ハカタシダ おとぎりそう科オトギリソウ(花) かきのき科カキノキ かたばみ科カタバミ(黄色の花),ムラサキカタバミ(花) かにくさ科カニクサ かやつりぐさ科ジュズスゲ,マスクサ(カヤツリグサ),ヤワラスゲ(穂が柔らかい) ききょう科ヒナギキョウ(花) きく科トゲチシャ(葉柔らかい),ニガナ(花),ノアザミ(花),ノゲシ(種),ペラペラヨメナ(プランターで花),チチコグサモドキ(花と種) きょうちくとう科テイカカズラ(落花) くまつづら科クサギ くるみ科オニグルミ(青い小さい実) くろうめもどき科ケンポナシ ごまのはぐさ科タチイヌノフグリ(花と種) さくらそう科コナスビ(花) しそ科ハッカ すいかずら科コツクバネウツギ(花) すいれん科ハス すぎ科スギ ぜんまい科ゼンマイ たで科ギシギシ(青い実) つつじ科アセビ(実)、コバノミツバツツジ,ナツハゼ(花のあと、小さな実),ネジキ(花、落花),モチツツジ(まだ花あり) つばき科チャ,ヒサカキ,ヤブツバキ つゆくさ科ムラサキツユクサ(花)どくだみ科ドクダミ(花) なす科ナス(実なっている) なでしこ科ガンピ(花),ムシトリナデシコ(花) にしきぎ科ツルウメモドキ(小さな青い実) にれ科エノキ,ケヤキ,ムクノキ ばら科ウラジロノキ,カナメモチ,ナワシロイチゴ(花終わり),ノイバラ(花),ビワ(果実) ひかげのかずら科トウゲシバ ひのき科ヒノキ ふうろそう科アメリカフウロウ(種) ぶな科アカガシ,アラカシ,クリ(花におう),コナラ,ナラガシワ べんけいそう科コモチマンネングサ(花、子) まめ科アレチヌスビトハギ,クララ(花)<シロツメグサ(花),ニセアカシア(ハリエンジュ) みかん科 ウンシュウミカン(花と小さい実),コクサギ もくせい科イボタノキ(花) もくれん科オオヤマレンゲ,タイサンボク(花) もちのき科ソヨゴ(落花),タラヨウ やまごぼう科ヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ) ゆきのした科アジサイ(花)  ゆり科サルトリイバラ りょうぶ科リョウブ

<その他>
アオゲラ,ウグイス,エナガ,カワラヒワ,キビタキ,コゲラ,シジュウカラ,スズメ,センダイムシクイ,ハシブトガラス,ヒヨドリ,ホトトギス,メジロ
アメンボウの仲間,アワフキムシ,イトトンボの仲間,オタマジャクシ,キセルガイの仲間,シカ?の足跡,スジグロシロチョウ?,トノサマガエル,トンボの仲間,ホウネンエビ,モンキチョウ?
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2011.06.11 石道 ゲンジボタルの調査より

 今年が見納めになるであろう石道地区、例年は平田リーダーが調査しているが、超多忙ということで、今回は、やはり会員の大森さんと代理を引き受けた。この日は、市主催の「自然ふれあい講座」の「石道のホタル観察会」をやっていて、その傍らでせっせと数えた。いつもはむしっとする頃だがこの日は少しひんやり感じた。

  夕暮れのなんとか明るいうちに調査で通る畦道を歩いてコースを確認し、だんだんカエルの声が大きくなるのを聞きながら、闇を待って開始。東へ向かう水路や丘の手前の水路は時々だが万遍なく飛んでいる。奥のゴルフ場の丘から田畑に出る水路は、ここ何年か私が見に来た時に比べて極端に少ない。たくさんのホタルが同時明滅することもあったのに、静まり返った闇に時折ふわりと光が見えるだけだった。猪名川から流れ込んだと思われる鯉の群れがいたせいもあるのだろうか。この1週間後に来た時もそうだった。しかし、数日前には多く見たという人もいた。

  そこから猪名川に向かって西に蛇行する、茂った水路では、昨年のように遠くからでもホタルの光で川筋がわかる、ということはなく、一見、少ないなあと思ったが、飛び回らず草に止まって光っているのが意外に多くいて、総数としては、昨年ほどではないにしても400頭近くいて、多めと言えるようだ。

  周辺状況は、今年は、石道温泉の送迎ワゴン車がお客を乗せて2度ほど行き来していた。蛇行の水路辺りで、小さな飼育ケースにどっさりのホタルを入れた親子連れに出会った。小学中学年くらいの少女は虫捕り網をびゅんびゅん振り回していた。思わずムッととして、「それどうするつもり?そんなに振り回したら痛いでしょ。ホタルは小さいから死んでしまうよ。命でしょ、大事にしてやってね。」と言ってしまった。ありがたいことに、大森さんは穏やかにフォローしてくれた。この水路は高速道路設置のため近々壊されてしまうこと。ここのホタルにとっては最後の夏であることなども伝えた。

  幸い、父親は「すみません」と子ども達とホタルを放してやった。ほとんどわしづかみだったけれど。次の機会があれば、「なんで光ってるか知ってる?」と、相手に不快感を与えず知ってもらって、生き物との接し方を考えてもらえるような話の仕方をしようと反省した。また一方、このような人たちは多分想像力に乏しくて、地元の人への気遣いもないに違いない。ホタルを求めてやってくる人が増えれば、傍若無人な行為も増え、地元の人達は嫌気がさすのだろう。尊大な言い方だけど。

  さて、これが見納めかとの感慨にふけるだろうと思っていたが、実感がわかぬままいる。しかし、今回のゲンジボタルの数の調査表を見せてもらったら、ここ何年も石道が桁違いに多い。これがなくなったら本当に寂しい数となる。川西にはホタルの棲む地域があるなんて、とても言えない状態になる。今月の市の広報にホタルの記事が載るようだが、市はここにホタルがいることも、工事でなくなることも知りながら、生息地を調査したり、保護したり、啓蒙活動したりなど全くないのに、いいとこ取りだけして「すばらしい自然環境の川西市」の宣伝に用いるなどお気楽なものだ。ああ、無能な私にできることはないの?
(正井)

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