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川西自然教室

兵庫県川西市で活動する「川西自然教室」の公認ホームページです。 里山、野鳥、蛍(ホタル)、野草、きのこなど、地域の四季折々の自然を楽しみ ながら、毎月いろいろな行事やイベントを行なってます。

   

2011.06.23 第1回せっちゃんの植物三昧

 例会は時間内に一定のコースを歩かなければなりません。帰りの事も考えるとそうもゆっくりできません。植物に興味のある人がいると、先頭をゆく人と徐々に距離が開き、先頭には「待って下さーい」、植物に興味のある人には「早く、早く」となかなか大変です。やはりじっくり見ないと見過ごすことが多くあります。そこで今回、新しくスタートしたのがこの「せっちゃんの植物三昧」。ただ集合時間と場所、解散時間だけを決めて心ゆくまでじっくり見てもらおうという会です。

  さて、第一回目は清和台阪急バス営業所前に集合で「石道」に行きました。特に見たいところは第二名神で失われる場所です。何があったか知らないうちに開発されてしまうのは残念です。しっかり調べておきたいし、今からでも何かできる事はないだろうかと平田は思い、場所決めをしました。

  梅雨の中休みなのか、いいお天気で、大阪は最低気温が25℃で熱帯夜、最高気温は33℃の真夏日でした。しかし、外は結構風が強く、思ったより暑くなく、むしろさわやかでした。はじめに田中廉さんの挨拶兼主旨説明があり、出発。石道の入口までは我慢してサッサと行こうということにしたのですが、野尻川の橋の上あたりから徐々にスピードが落ち、石道温泉手前の白い花(ハナニラ)に引っ掛かってしまいそこから一気にスピードダウン。自動車も多いので、何とかけしかけてオービックスポーツセンターの道に入りました。ここからはもう気兼ねすることなく道端の草木を手に取って(手に取ったものがかぶれる恐れのあるヤマハゼやヌルデ)、図鑑と見比べ、確認していきました。今回はせっちゃんこと吉野さんだけではなく、植物に詳しい畚野さん、井上さん。それに分厚い図鑑を持ってきた田中廉さんも結構詳しい。はたから見るとかなり不思議な人々に見えたでしょう。

  一台の軽トラがゆっくりとやって来ました。正井さんが「観察会をやっていると説明すると、軽トラのおじさんは「すぐそこにあるビワの実が食べごろだからいくらでもとってもいいよ」と言ってくださった。どうやらここはアクセス道路にかかるようです。おじさんの好意に甘えてビワをいただくことにしました。甘い。みずみずしい。10人の男女はむさぼるように食べました。本当においしかった。

  ビワから元気をもらった10人は更にスピードを落とし、植物を観察し続けました。好き、興味があるということは恐ろしい。こんなにもゆっくり歩けるのです。多種類を見つけ出すことが出来るのです。小さなため池で大きなオタマジャクシを発見。アメンボウやイトトンボもいます。早速「生きている猪名川」で調べました。尾の先端がきれいな水色のものを探してみると、クロイトトンボとアオモンイトトンボの2種がありました。池の実物と見比べると、池にも2種類いて、オス・メス連結してヒシの葉の裏に産卵しているのがクロイトトンボのようで、それより少し大きいのがアオモンイトトンボのようです。

  池の反対側の畔に座り込んで図鑑と草を見比べている人。第二名神の計画図をひろげ、アクセス道路の位置を確認している人。記念写真を撮ろうという平田。ここでしばらく昼寝がしたいという人。アクセス道路になるのか、休耕田がありました。湿っけているので道端とは違うものが出てきます。また歩みは完全にストップ。そしてやがて解散の3:30。アッという間の二時間でした。次回はここから観察をスタートすることにして、畦野へ向かう人、清和台へ戻る人に分かれました。

  清和台に向かって戻りだした私たちの目の前をキジが飛びました。一同興奮。田の中ではカルガモが盛んに稲の分結しているあたりをくちばしでつついています。エサになるようなものがそこにあるのでしょう。フト横を見るとモリアオガエルの卵塊。三つあります。あれだけの人数で歩いていても視点を変えると新しいものが見えてくるのですね。畦野へ向かったグループはまたいろいろ植物を見つけただろうな。そんなことを思いながら真夏のような日差しの中での観察会を終えました。(平田)


せっちゃんの植物三昧〈石道〉 リスト

植物
あかね科 カワラマツバ(花盛り)、ヘクソカズラ  いぐさ科 クサイ、ハナビゼキショウ いね科 カズノコグサ(枯れた穂と茎)、カモジグサ、シマスズメノヒエ(実なりかけ)、チゴザサ うるし科 ヌルデ、ヤマウルシ、ヤマハゼ かたばみ科 オッタチカタバミ(花)、カタバミ、ムラサキカタバミ(花) かにくさ科 カニクサ かやつりぐさ科 ホタルイ、マスクサ(カヤツリグサ) ききょう科 ミゾカクシ(花) きく科 セイタカアワダチソウ、チチコグサモドキ、トゲチシャ、ノゲシ、ハルジオン(花盛り)、ハルジョオン(花)、ヒメヨモギ、ブタナ、ヨモギ きょうちくとう科 テイカカズラ(花) きんぽうげ科 センニンソウ、ボタンヅル くすのき科 ヤマコウバシ ぐみ科 ナワシログミ くわ科 イタビカズラ、コウゾ(実) うらぼし科 ワラビ ごまのはぐさ科 オオイヌノフグリ(実)、オオカワジシャ(枯れかけ) しそ科 ウツボグサ(花)、トウバナ(花終わりかけ) せり科 オヤブジラミ(花)、セリ、チドメグサ せんだん科 センダン たで科 アレチギシギシ、イタドリ、エゾノギシギシ、ママコノシリヌグイ(花) つつじ科 モチツツジ つづらふじ科 アオツヅラフジ とうだいぐさ科 ナンキンハゼ
どくだみ科 ドクダミ(花) なす科 ヒヨドリジョウゴ にれ科 エノキ ばら科 ソメイヨシノ

その他
アオサギ ウグイス カルガモ カワラヒワ キジ シジュウカラ ツバメ トビ ハシブトガラス(交尾中?) ホオジロ ホトトギス アオモンイトトンボ、クロイトトンボ(連結中)、ハラビロトンボ  ザトウムシ モリアオガエル(卵塊3個) ウシガエル?
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