忍者ブログ

川西自然教室

兵庫県川西市で活動する「川西自然教室」の公認ホームページです。 里山、野鳥、蛍(ホタル)、野草、きのこなど、地域の四季折々の自然を楽しみ ながら、毎月いろいろな行事やイベントを行なってます。

   
カテゴリー「活動報告・資料・他」の記事一覧

NO2調査(2012年:8/17‐18日及び9/21‐22)

測定結果ですが、8月、9月ともにいつもと同じような傾向です。幹線沿いの多田ダイエ-前、呉服橋、一の鳥居交差点、東畦野交差点、清和台バス営業所前のNO2濃度が高く、東畦野、大和西、大和東の住宅地では低い値でした。ただ、大和東の8月の測定値はやや高かったです。今までは清和台バス停前のNO2値は、清和大橋より高い(平均値で0.025ppm vs 0.018ppm)のですが、8月は後者の方が高く逆転した結果でした。幹線道路よりはなれた場合のNO2量の減少ですが、横道に10数メ-トルはいるだけで30-40%は少なくなっています。その距離は長いほど当然NO2量は減少しますが、その減少率は最初の10数メ-トルほど劇的ではありませんでした。9月22日、私が一の鳥居、東畦野交差点周辺でNO2キットを回収した時、キットは雨でぬれていました。が、測定表の降雨量はゼロです。これは気象庁の豊中測候所のデ-タ-を使用しているためです。気象状況を交えての考察は注意が必要です。































 
PR

2012年度 セミの抜け殻調査の報告

 今年から小戸神社が増えて5カ所になった。増えた経緯については市原さんの報告の通り。今年も畚野さんが東畦野・畝野宝来稲荷神社を7月15日から4回調査してくださった。去年はクマゼミ77、アブラゼミ1384という数字に驚いたのだが、今年は、クマ 21、アブラゼミ311と4分の1ほどに減っている。南花屋敷・児童遊園地はクマ10→3、アブラ132→62と減っている。栄根はクマ29→35、アブラ6→1。クマは増えてはいるがアブラは減っている。

 ところで火打・八坂神社だがクマ1→5、アブラ12→77、ニイニイ1→6、ツクツク2→15と全て増加している。昨年、体調不良気味で1名で調査したと聞いたが、今年は3名で行われている。今年はクマもアブラも減少傾向だと言わんがために昨年の調査状況を書いているように思われるだろう。しかし、実際、人数が多いとよく見つかる。また体調にも影響されるということは言っておかなければならないと思う。

 グラフは、火打・八坂神社と南花屋敷・児童遊園地のクマゼミとアブラゼミを2002年から比較したものである。火打・八坂神社は2002年から、南花屋敷・児童遊園地は2001年から調査が続いている。火打・八坂神社は調査範囲が広く、調査人数によってある程度の差が出てくるという可能性もある。南花屋敷・児童遊園地の場合も人数によって差は出てくるが、ここは場所が狭くその差は少ないのではないかと考えている。

 南花屋敷・児童遊園地は1年ごとに増減を繰り返していたが、その調子でいけば2009年は増の年であるはずだが、やや減。2007年からいくと増・減・減となった。2010年に増となったので、2011年、今年とどうなるか楽しみにしていたら、増・減・減となった。グラフ前半は増・減、後半は増・減・減のリズムになっている。一方、火打・八坂神社もこれと重なる部分もあるのだが、規則性は読みづらい。


semi-chousa.jpg






















9月度自然観察会の報告

9月15日 豪雨の中の妙見東尾根
 
 1時40分ごろ一の鳥居駅出発。参加者は井上リ-ダ-はじめ男性8名、女性3名。長尾町の住宅地を抜け花折れ街道に出て、元寒天工場を見学。乾燥室、高い煙突、所蔵小屋などが現存。裏には広い空き地があり古い会員(?)の中には寒天を天日干ししていたのを見た事がある由。なかなか面白く川西市の貴重な文化遺産だと思う。

 車道沿いの畑の隅でアレチウリが群生している。猪名川河川敷では大問題だが畑にまで進出していることに驚く。能勢カントリ-倶楽部の作業用入り口付近でオトコエシ(男郎花)を発見。オミナエシ(女郎花)に比べれば白花で地味ではあるがしっかりした感じで存在感がある。

 川西霊園横の沢筋では沢山のキノコに出会う。猛毒のシロタマゴテングタケ、画鋲の様なビョウタケ、ヤブレベニタケ、イグチに加え、赤くてきれいなベニチャワンタケ、軸が黒くて針金のようなハリガネオチバ、小型で先が角のようになった可愛いツノマタタケ、アシナガタケなど珍しい種類も観察。秋の山のプレゼントとしてアンズタケ、ウスヒラタケは持ち帰り味噌汁に入れて食べたが、アンズタケはコロコリした触感が楽しめた。 

 沢筋では太い倒木が道をふさぎこれを乗り越えるのに一苦労。途中一度休憩した後、尾根筋まで上る。斜面にはマダケが侵食し手の入らない山のこれからが心配。止々呂美の谷が一望できる尾根で大休止。郷土史に詳しいK氏の一の鳥居の由来や、旧街道(古道)について説明を聞く。が、途中より大粒の雨がポツリ、ポツリと降り出しあわてて出発するが数分でお本降りとなり、全員傘やカッパの世話になる。一気に東ときわ台に出るがそのころには雨はあがり、団地の庭の花々を楽しみながらオアシスに出て4時頃解散。男性数人はオアシスで缶ビ-ルを買い、いつもの反省会をしたのち解散。

 他に観察した主な植物はアケボノソウ、オミナエシ、キツネノマゴ、アオツズラフジ、イワモトソウ、イワガネソウ(?)など。(リ-ダ-田中)


 

「北摂里山」 ガイドブック配布中!

川西自然教室のメンバーも取材に協力した、北摂の里山の魅力をいっぱい詰め込んだガイドブックができたそうです。
ご希望の方に無料で配布中とのこと。詳しくは下記のホームページを見てください。
http://hitosato.jp/news/70

hokusetu-satoyama.jpg

7月例会 芋生川探検の報告

 連日、降ったりやんだりの梅雨らしい空模様で、例会が出来るかなと気をもんでいたが、何とか降らずに実施できた。子どもの会員が少なくなっているので、子ども0にならないかと心配していたが、2組の親子と大人4人、計8人の参加があった。

 連日の雨で川の水は多めで流れが速く、冷たい。1週間前のゴミ拾いの時よりもましだが、入った途端に出たくなった。合流点に向かって下って行く。魚が隠れていそうな水際の茂みに網を入れるが、流れが速く、網に入ってこない。そのうちに、小2のひなたちゃんが魚を捕まえる。可愛らしいカワヨシノボリだ。淵に仕掛け網を沈めておいて下っていく。途中、コヤマトンボに似たヤゴを捕まえるが、図鑑を見ると微妙に違う。老眼鏡を忘れたので細かいところが見えない。トホホ…。

 合流点に出る。本流の水量が多いので、本流横にあるワンドに行くのをやめようかと思ったが、合流点は薄日が差し、冷え切った体にはありがたく、ひなたちゃんがもっとココに居たいというので、ワンドに入ることにした。ワンドも水量が多かったが、いきなり小2の竜輝君がメダカを掬った。それに続けと網を入れるがヌマエビの仲間とハグロトンボ?のヤゴだけで魚はダメだった。

 少し、身体が温まり、また芋生川へ戻り、上流へと遡行する。水量が多く、流れが速いので子どもたちは悪戦苦闘。子ども達が淵に仕掛けてあった網を引き揚げると、中ぐらいのカワムツが3尾。お腹が張っているのが1尾。子どもたちは大喜び。少し触ってから川へ戻す。

 難所の砂防ダム?を登る。上から落ちてくる水が気泡を含み生き物のように岩や土台のコンクリートを白く包み込む。何度も登っている私には踏み慣れた足元だが、初めての子ども達にはかなりの冒険だ。踏む場所を指示して、自力で登らせる。上りきった顔がいい。

 この上の淀みはドンコポイントで毎年ドンコを掬っているのだが今年は掬えなかった。コヤマトンボのヤゴとヌマエビの仲間、スジエビが入った。ドンコはこの他の場所でも掬えず、今回は出会えなかった。

 この横の川岸にコウゾの木があり赤いおいしそうな実がたくさん実っている。図鑑には食べられると書いてあるものもあるが、これは要注意だ。軽度の老眼でもじっと見ると細い毛のようなものが実の外にいっぱい付いている。これが舌やらノドに引っ掛かってえらい目にあった経験がある。今回ちょっと試しに口の中で転がしてすぐに吐き出したのだが、舌がヒリヒリした。

 ここは比較的日当たりがいい。川の石をひっくり返して観察。砂粒の塊がひっついている。ニンギョウトビケラだろう。カワニナもいたが、かつてはもっといろいろ見つかったのだが、寒かったのもあってすぐに移動。岩場を登り、淵を渡り、身体は冷え切り、全身ずぶぬれ。

 津山・萩原さんコンビは川岸のツルや竹や皮をふさぐように倒れている木を切りながら進んでいく。お陰で歩きやすくなった。この場所で遊びだして20年弱になるが、川岸の木が成長してだんだん暗くなっているように思う。人の手が入らなくなっているのだろう。道路からあまり川の中が見えない。そのせいでゴミが捨てられやすいのかもしれない。かつては道路から魚の群れがウジャウジャ見えていたが、今はあまり見えない。日光が当たらないせいで川中の藻が育ちにくいのではないか。そのせいで魚が減っているのではないか。

 薄暗い川面の先にはあの滝があった。そこには、パンイチの若者が3人。(後で聞くと高校生だった)。8人もが網やのこぎりを手に川の中を歩いて現れたのでびっくりしていた。「飛び込んだ?」と私が言うと、2人が上へあがって行った。どこへ行くのかと思ったけれど、残りの一人と喋って、それから年甲斐もなく頭からダイビングしたら、「長靴を履いたまま飛び込んだ」ことにびっくりしていた。滝壺から上がって上を見ると、さっきどこかへ行った2人が板金屋さんのすぐ下、高さ5~6メートル、いやもっとあるだろう、ずいぶん高い所にいる。「そこから飛び込むの?」「うん」「下に岩があるし、足付くんちゃうか?」「大丈夫」経験があるという。しかし、今まであの高所から飛び込んだ人を見たことがないので、とにかくうまいこと着水してくれと祈りながら見つめた。

 一人目。岩から十分距離のある深みへ安定した形で着水。ホッとした。二人目。飛び出す足場が決まらない。決心がつかない、タイミングが合わない。これはやばいかも、でも変に声かけをして迷いを増幅させてはいけないとじっと待った。足場が決まり飛んだ。少しスリップしたか?飛距離が足りない?ドボーン!はーよかった。かなり岩に近かったが無事着水。あがってきた若者に聞くと、足は着くが水の抵抗と浮力で緩やかに着くそうだ。もしかのこともあるから、気をつけてな、どうやって助けるか考えとかなあかんで。竹使いや。大阪自然教室時代に飛び込みで頭をぶつけた子の話などして別れたが、無事帰っただろうか。かつて、私も子どもだけでずいぶん危ないことをしてきたので気持ちは分かるし、自然の中で遊ぶ若者がいることがうれしいのだが、無茶して怪我をしないようにしてほしい。上手に遊んで、川西の自然を大好きになってほしい。おじさんの願いである。

 滝壺から上がり道路を歩き10分もしないうちに最初に川に下りた場所に着く。この短い距離をよく遊んだものだ。子どもたちに感想を聞く。ひなたちゃんは「おもしろかった。感想文書く」。竜輝君は「怖かった」。分かるような気がする。  道行く人は蒸し暑そうに額には汗が噴き出しているが、涼しい。その後一日中汗をかかなかった。節電の切り札は川遊びだ。(リーダー平田)


カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

最新コメント

[06/10 ホタル守り隊]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
KATSUZO
性別:
男性
自己紹介:
当ホームページは川西自然教室の公認のもと、管理者個人が作成したものです。

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

Copyright ©  -- 川西自然教室 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]