兵庫県川西市で活動する「川西自然教室」の公認ホームページです。 里山、野鳥、蛍(ホタル)、野草、きのこなど、地域の四季折々の自然を楽しみ ながら、毎月いろいろな行事やイベントを行なってます。
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集まったのは著者を含む8人。川におりる人と、道路からゴミを引き上げる人の二手に分かれる。恵須川さんと田中さんが引き上げ部隊になる。田中さんは初参加。「上の方は暇やな」「いあや最初はすることないけど、川の中におりた人たちがしばらくしたら、たくさんゴミを集めるからそうなったらてんてこ舞いですよ。」本当はそうなっては欲しくないが、ごみ拾いを開始する前に本の様子をデジカメに収めておこうと板金滝の下までバイクでさっと見て写真を撮ってきてので、例年通りゴミはいっぱいあることは分かっていた。
さて、始まって見るとそのとおりになった。川の中でゴミを拾う人は70Lの厚手のゴミ袋を持ち拾ってゆく。重たくなったら上に向かって叫び、フゴを下ろしてもらう。それにゴミを移し替え、ロープを結んで上から引っ張り上げてもらう。ゴミは水の中に浸かっていたのでかなり重たくなっている。それに、金属も多い。また、途中の岩や、木に引っ掛かり簡単には上がってくれない。「わざわざ川の中に捨てなくても道路端に置いといてくれたらどんだけ楽か」「わざわざこんなところまで持ってこなくても家でちゃんとゴミステーションに出せばいいのに」
1時間半ほどで二人が帰り、6名となった。外は暑いが川の中は涼しい。深いところもあり、川の中4名体制が3名となった。まだ予定範囲の4分の1ほどしか進んでいない。やたら衣類が多い。じゅうたんや毛布もある。水を含み重い。地デジ化によるものなのかテレビの投棄がやはりあった。鉄骨、冷蔵庫、電気工事で出たごみ、ペットボトル、ビン、カン。新品の海水パンツもあった。値札や器具がついたままだ。おそらく万引きしたものではないか。そんなものが2つ。別の場所では値札がかたまって落ちていたので、万引きして何点かはそこで着用したのだろう。今回は紙おむつ(パット)がたくさん落ちていた。それが入った袋にカビキラーのスプレーが入っていた。綺麗好きなんだろうな。だのになんでよそに捨てるネン。
休憩する時間がもったいないのでどんどん進んでいったが、お昼ごはんをしっかり食べる暇がなかったのでだんだんエネルギーが切れてきた。しかし、3人では広すぎる。腰が痛い。「疲れたー」と思っていると道路から、田中さんと恵須川さんがあまーいオレンジジュースを差し入れてくれた。特別うまかった。これで最後の板金滝までたどり着けた。そして、滝つぼ横に打ち寄せられている大量のペットボトルと発泡スチロールに挑んだ。ついさっきまで知っている中学生たちがここで泳いでいた。彼らの名誉のために言っておくと、上記の万引き商品は彼らが来る前から存在していたので彼らとは無関係だ。
著者は以前からこの区間を「ジャコトリランド」にしてはどうかと書いてきた。川遊びのできるプレイパークだ。この滝つぼともう一か所、著者でも背が立たないところがあるので十分危険だ。それに用水路の取水口もある。地元の方、水利組合の方と相談がないとこんなこと勝手に言ってても仕方がないのだけれど、危険と利水そのあたりを十分考え、問題解決できれば面白い場所になる。子ども達が川遊びをしてくれると言うのはなんて素晴らしいことか。自然を毛嫌いする子どもも多い中、自然に対して興味がある子どもたちなのだ。しかし、学校の決まりで「川や池や山で遊ばない」というのがある。ブタが学校の先生をしていて時、このすぐ近くの猪名川で2人の子どもがおぼれて亡くなった。その二人はうちの寺の墓地に眠っている。水の怖さを体験できる機会を子ども達に作る事が、その子たちの供養になるのではないか。そんなことを思いながらきれいになった川を見ながら片付けをした。家に帰ると5:45涼しい一日だった。
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