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川西自然教室

兵庫県川西市で活動する「川西自然教室」の公認ホームページです。 里山、野鳥、蛍(ホタル)、野草、きのこなど、地域の四季折々の自然を楽しみ ながら、毎月いろいろな行事やイベントを行なってます。

   

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6月の定例自然観察会の報告

6月の定例自然観察会 「猪の谷から山下城址へ」
2012/6/9 リーダー田中廉

1時半山下駅集合。参加者は井上リーダ-、平田リーダ-、田中(義)、吉田、井上(千)、吉野、伊藤、私の男性5名、女性3名。曇天。能勢電(日生中央行き)高架下を通り初谷川を渡る。河川南側の放置された竹やぶは昔、塩川氏の処刑場だったとか。そう聞くと何となく陰鬱な雰囲気がしてくるから、人(私)の感覚はいい加減。ミゾカクシ、ノアザミ、ウツボグサ、タツナミソウなどの生えている笹部の耕作地を通過し山に入る。
道に白い花が落ちている。見るとテイカカズラの花。猪の谷池ではモリアオガエルの卵塊、水中には大きなオタマジャクシ、土手では各種のシダ、ゲジゲジシダ、マスクサ、ノアザミ、ドクダミなどを観察。
池の横の杉林の沢沿いに登る。ミズタビラコ、チャルメルソウ、サンショウソウなど渓流沿いに生える植物を観察。ゲジゲジシダ、イワガネゼンマイ、リョウメンシダ、ベニシダ、クリハランなどのシダ類も豊富。近くでサンコウチョウが鳴いている。キクラゲが沢山生えている枯れ木があり採取。ヤブデマリが実をつけている。一抱え以上もある大木に出くわす。イヌブナだろうということになったが採取した葉を自宅で調べると、側脈が14対であるところはイヌブナに同じだが葉の縁の鋸歯が欅のように鋭く、イヌブナの「波状の鈍い鋸歯」とは異なりさらに検討が必要。
3時15分下池に到着。モノサシトンボが群れている。サシガメ(シマサシガネか?)、オオヨツスジハナカミキリ(?)などの昆虫類も多い。カキドオシも生えている。3時半に上池に到着。水際にヒルムシロが繁茂している。コシアカツバメが湖面を飛び交い、時々水面の餌をとり水しぶきが上がる。60-70cmのコイが悠々と泳いでいる。土手ではゴウソ、クララが生え、ミヤコグサの黄色い花が満開。小雨が降り始め帰路を急ぐ。ヤブサメ、センダイムシクイ、アオゲラ、メジロが鳴き、エナガの群れが近くを移動。ネジキがスズランを小さくしたような可愛い花を着け、ソヨゴは白い小さな花を咲かせている。
4時15分242.2mの四等三角点に到着。小雨が降ったりやんだりする中、山下城址に向かう。キビタキが近くで鳴いている。戦国時代、豊臣秀吉に滅ぼされた塩川氏の山下城址で一服後、山下駅に向かう。途中、キキョウソウ、クララを観察。山下駅到着17時15分ごろ。
今回の例会で観察したキノコ類は、ヒラタケ、フサヒメホウキダケ、キクラゲ、ヒトクチタケ他。途中から小雨にあったが、それほど濡れることもなく無事例会終了。近くの山だが、今まで出合ったことのないシダ類が豊富だったこととサンコウチョウの鳴き声が聞けたことは大収穫でした。
 





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